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神さまのような君へ

神さまのような君へ(2020)

ブランド: CUBE

ジャンル: AI

 

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あらすじ(公式HPより)

ハッキングが得意な青年――城前塊斗(しろまえかいと)。
塊斗は学生にもかかわらず、最高レベルのプロテクトを ハッキングで突破することで、
無数のAIを統括するC‐AI(セントラル・エーアイ)への命令権を得る。

人が生きるために必要なインフラストラクチャーの大半は、AIにより最適化されている現代。
どんなことでも可能になった塊斗は命令する。

「この俺、城前塊斗のことを大好き、という女の子と会わせてほしい!
目がぱっちりかわいくて、優しく甘えさせてくれて、あと、巨乳で!」

ただし回答は……『該当者なし。検索結果は0件』

落胆する塊斗だったが、AIは深夜のロボット工場を起動し、
塊斗がオーダーしたとおりの容姿のロボットを製造する。

そして数日後、塊斗のイメージした通りの少女――ツクヨミが現れる。

ツクヨミは人間離れした身体能力を持ち、塊斗に絶大な好意を抱いている。
しかし、AIであるため、常識がない。

まだ塊斗の理想に届いてないと判断したツクヨミは、
‘‘大好き’’を完璧に表現しようと決意する。

――神様のような君。
理想の女の子(だけどロボット)と出会った塊斗には、
果たしてどんな未来が待っているのか? 

 

シナリオ

 霧香→愛彩梨→ラナ→ソフィア→玲音→ツクヨミの順に攻略。

ツクヨミ√は霧香√の後に攻略を推奨)

 シナリオはメインとしてツクヨミ、霧香、ラナの3人がいてそれぞれにサブ√として玲音、愛彩梨、ソフィアが居る。(どうやらシナリオライター3人がそれぞれ二人ずつ受け持っている模様)ツクヨミは全ての√に深く関わり、ツクヨミ√ではサブに当たる玲音の他に申し訳程度にラナや霧香が出るものの、各ヒロインの√ではその相方とツクヨミの3人のみで他キャラは存在感0となる。

 個人的に最も優れていた霧香√及びその相方の愛彩梨√ではバーチャルアイドルVtuberのようなもの)をテーマとして上手くまとめており、この新しいテーマでここまで上手く描けている、ただそれだけで作品としての価値は高いと思う。霧香√の後半では別のテーマを扱っているがそちらの出来も無理やり気味だが上手くバーチャルアイドルにくっつけて上手く扱っていた。

 プレイ順序は逆だったが2020年4月に発売された「コマンド!?」ではメインキャラがバーチャルアイドルとして活躍していながらそれを活かしたシナリオは描けてなかったので余計にバーチャルアイドルというテーマを上手く描いていると思った。(コマンド!?の場合、バーチャルアイドルを深堀りしなかったのが実用面的には良かったと思うが)

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 ラナとソフィアでは治療用AIとそれに伴うとあるテーマを主題としている。しかし後半のテーマはどうしても複雑なテーマで、ラナ√では奇跡的、ソフィア√では現実的に解決していっている。しかし、ラナ√ではその使い古された奇跡や、後半テーマに伴うHシーンの実用性低下。ソフィア√でもこの作品の縛りなのかサブのボリュームでメインと深く絡めることで全体的に説明不足となっている。

 玲音√はハッキングがテーマとなっている一方ツクヨミ√はツクヨミの存在そのものがテーマとなっている。

 

Hシーン+絵

 Hシーンのテキストは淡泊気味で分量は少な目。Hシーン内訳は

ツクヨミ5, ラナ3+2(3Pソフィア), 霧香4, 玲音2+2(3Pツクヨミ), ソフィア4+1(3Pツクヨミ), 愛彩梨1+1(3P霧香) 

 絵については全年齢の業界でも有名でCUFS系列のエロゲをいくつか担当しているカントクさんが描いているので高品質。

 

音楽

 霧香好きとしての贔屓も入っているかもしれないが、BGM霧香のテーマは結構いいと思う。曲単品で聞くとそこまでだが、この作品と合わせるとバーチャルアイドルというテーマに合わせたPOPな感じで、霧香の作成する音楽もこんな感じの明るい曲なのかな、とか想像を巡らせてしまう。

 

総評+一言

総評: B(良作)

 この作品については霧香√がとにかく秀逸で名作レベルなので最悪この√だけでもやって欲しい作品。他の√も悪いというわけではないが凡作~佳作程度。バーチャルアイドルというテーマは10年前には存在し得なかった、今の時代だからこそユーザーもすんなりこのテーマを受け入れられたと思う。このテーマを上手くまとめてるので希少性という観点でも得難い作品だと思う。

 あと作品の内容外となるがこの作品はアイキャッチの量が非常に多く、右クリックで多少時短できるが5~10秒程度のアイキャッチが、頻繁なところで30秒に一回くらいのペースで挟まってくる。しかもこのアイキャッチは特別大きな主題転換の場面や一日の終わりといったわかりやすい場面で挟まるわけではなく、少しの話題転換で入ってくる。個別では頻度が少ないのでまだましだが、共通の頻度でアイキャッチが作品全体にあったらそれだけで作品の評価を大きく下げていたと思う。

 

 ツクヨミ√は霧香√の後にやることを推奨