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舞夢 感想

舞夢(1995)

ブランド: スタジオトゥインクル

ジャンル:DRPG、ファンタジー

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あらすじ

 12000年前に 縁のある4人の迷宮探索物語。見知らぬ迷宮で目覚めたイーグルはその迷宮を探索していき、次第に仲間を増やして迷宮を奥深くまで探索していく。それに従いこの世界の謎が分かっていく。

 

シナリオ+キャラ

 シナリオは有って無いようなもの。なんで迷宮を探索しているかも無し。ダンジョン内のイーグルの独り言(2行くらい)から察するに食うためだろうけど説明があった方が良かった。後半で分かってくる世界の謎も、薄いというかいまいち感情移入ができない。

 本筋のイベントの他小粒なサブイベントが複数ある。行ける場所が増える度に各イベントポイントにてイベントが更新されて見れる会話が変わってくる。しかし白ユリのイベント等全部見ても終わりがあっさりしすぎていて、こちらも薄いと思う。

 キャラについて、魅力的ではあるもののイベント、セリフ数が少ない。これはDRPGというジャンル自体がそういう物ということもあると思う。家庭用のDRPGを良くする人なら2010年代の一般的DRPGとシナリオ量は同じか若干少ない程度と考えていい。

 

 

Hシーン+絵

 Hシーンについては全てを見ることは出来なかった。少なくとも女戦士のは見れていない。恐らくアムネル等準主要キャラとかのは無く、単純に娼館にいる7人分だけ。エロゲなんだからせめてメインヒロイン二人のHCGくらいは用意して欲しかった。なお、タイトルメニューなどからシーン回想、CG閲覧は出来ない。

 娼館ではHシーンを見るための条件があり、一部キャラは若干面倒。最初の内に条件だけでも確認しておくべき。中盤シナリオ展開で娼館に行ってもHイベントが見れなくなり、ラスボス撃破後に再度見れるようになっているが最後にまとめて見ようとすると必要なアイテムを破棄している可能性がある。このゲームはアイテム枠が少ないので必要ないものはさっさと捨てることになると思うので。

 絵は美龍さん等。立ち絵、SD絵、CGは結構可愛いと思うがエロさは少ない。しかし前半はともかく中盤あたりから妖精たちのような可愛らしいサブキャラが少なくなっていき、魚や人形など妙なものが多くなってくる。キャラゲーとして微妙になったのもそのあたりが原因かも。

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ゲームシステム

 このゲームの特徴的なものは腹減り度と魔石システム。一応時刻による敵味方の能力変化のシステムがあるみたいだが全く実感できないので無視できるレベルしか変化しない模様。

 腹減り度システムはダンジョンを歩き回るごとに腹減り度が上昇していき100になるとHPが減ったり攻撃能力が激減するらしいが70や80などで腹減ったみたいな警告がでるので基本は無視できる。しかし金に厳しい序盤はノアの酒場での食事代がきつく、魔石によって所持品枠が圧迫される終盤は腹減り度減少アイテムの枠が地味にきつい。

 魔石システムは13種のアイテムをとある場所にて、特定の組み合わせで6個消費するとアイテム入手やスキル習得ができるシステムである。組み合わせは13^6で約480万通り。スキルに関しては22種のうち10個も取ればある程度の規則性は分かるもののヒント無しだと見つけ出すのは厳しい。一応敵キャラに対して会話コマンドを選択することでいくつかのスキル、アイテムの組み合わせは分かるが全部を網羅しているかは怪しいのと必ず会話が成功するとは限らないので作業的要素が強い。

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音楽

 全体的に高品質。特にwishは一度聞いてみても良いと思う。単品で聞くとイントロ部分が長いと思うが中ボスイベントでこの曲と共にイベントが自動進行し、サビの部分で戦闘開始となるので本編プレイ時には気にならない。サビ合わせはラスボスでもあったがWishの方が断然良かったのでラスボスもこの曲で良かったと思う。

 個人的には同梱されているCD音源よりFM音源の方が好き。特に良かった曲はLabyrinth of Carnival、Labyrinth of Lost Sheep、Wish。Labyrinth of Lost Sheepは聞ける13Fが狭いのが残念。

  OPの4人のムービーが流れる曲であるmedleyは同梱CDには入っていないが、佐野さんのworks collectionにアレンジ曲wake up heroとして入っている。アレンジといってもCD音源とFM音源の違い程度なので曲調は殆ど変わらない。

Wish

https://www.youtube.com/watch?v=7LquhwCiOTc

 

総評+一言

 総評:B(良作)

 最初はDRPGに典型的なシナリオおまけのゲーム、しかもゲーム性が微妙と思ってた。次にティアが出てくる辺りでキャラの魅力が強くシナリオはおまけ、キャラの魅力を引き出すのを邪魔しない程度にゲーム性が面白い、こみっくパーティーの様な作品かと思った。さらに中盤、やれることが着実に増えていきパーティーも4人になり全体的に面白いと感じた。しかし終盤になるとやれることが一気に増えた代わりにそれに釣り合うだけのサブイベント量が無く、結局メインはゲーム、他はおまけのゲームという印象になった。

 総合するとそこそこ面白いゲーム性に魅力的なキャラ、しかしイベントは少な目でシナリオも薄い。もう少しイベント数やイベントの尺をHシーンも含めて増やして欲しかったと思う。

 

 詰まりそうな面倒な部分もあるので攻略記事も載せておく。

 https://arrlu08.hatenablog.com/entry/2020/09/06/025005