エロゲ雑記

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pc98エミュ導入+起動確認一覧

エミュで起動確認したpc-98機種対応ゲームのリスト

 

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(起動確認したソフトの写真)

 起動確認したソフトの写真は不定期で追加する。越後屋とか取り忘れたので確認したソフトが溜まったら。

 

はじめに

 pc-98機種が対応機種となっている主にエロゲについてwin10でエミュレーターを使用してプレイした記録である。以下に環境及び各手順で動作したソフト名、及び各手順の詳細を描いている。所要時間は目安であり、自分は色々調べながらやったため更に時間がかかっているが、以下の通りにやればこのくらいで出来るだろうという推測である。

 なお、以下に書くのは各ソフト動作の一例に過ぎない。各ソフトこれ以外の手順で動かないことを確認したわけではなく、この手順通りにやれば動作を保証するというものでもない。手順3でイメージ化にanex86を用いたが、t98-NEXTによるイメージ化で出来ないことを確認したわけではない。手順4, 5でwin98を導入してMSCDEXやフォント調達をしているが、これはそれらを試行する段階で自分がwin98を導入済みだったからであり、必ずしもwin98が必要とは思わない。特に手順5でフォント作成はwin10でも出来るかもしれないしネットに無料のフォントはいくらでもあると思う。

 手動インストールはBATファイル等でインストールプログラムがFDからHDDにどうファイルをコピーしているか分かればその通り、分からなければ全部のファイルをコピーしてみる。動作した一部、手動インストールとメモり忘れたものがある。必要な機材、ソフトは変わらず。手動の場合DiskExplorerを用いる。

http://hp.vector.co.jp/authors/VA013937/editdisk/

 また、下記で手順5ではDOS/VエミュのDosboxを、手順7ではFM TOWNSエミュのうんづを導入している。pc-98機種対応のソフトとは言え他機種用として使える事もある。そうしたものでPC98エミュで上手く動かせない時に他機種用ソフトとして起動させている。(安いからという理由の場合もある)

 

 

試行環境

windows10(i7-6700, 実装RAM16GB,Geforce GTX1060)

BUFFALOもしくはLogitec外付けFDD

FREEDOS使用

anex86(ver 2.78)、t-98NEXT(2002/1/24)、nekoproject(ver 0.86)、dosbox(ver 0.74)、うんづ(V0.5 L30)

 

 

 

手順1(anex86)で動作

・LEGAM レガム、ラブィーニ(手動インストール)、GAOGAO2nd パンドラの森、GAOGAO3rd ワイルドフォース、Horny Sweeper(マニュアルプロテクト)、Horny Sweeper2(マニュアルプロテクト)、グランシード、ゲルニカ、メタルムーバー ジャストライク、トラベルジャンクション、ナッツベリー、分裂守護神 トゥインクル☆スター、舞夢、迷宮学園祭、Mission みっしょん、Themm ゼム、くるみちゃんにんじゃあ

初期動作のみ確認(ハートヒートガールズ HHG、戯画もーしょん、妖獣戦記、ばにぃはんたぁ零(手動インストール)、マリンズ ガイロムの封印)

 

(補足)NUTBERRYは各ステージ最後の女の子のスライド絵の表示がバグっていた。HDDインストールの際説明書の通りにするとCONFIG.SYSが置き換えられるので手動インストール推奨。.BATファイルのコピー部分を参考にDiskexplorerで手動インストール。結局起動ディスク+各ディスクの入れ替えでプレイしたがNUT.EXE /HD(大文字)でHDD起動が出来るのも確認した。設定>VideoでGDCクロック 5MHzにすれば通常の画面問題は解決。

 分裂守護神は変身シーンで(niconicoの動画から察するに)本来は黒塗の部分に色付きの絵が複製されて表示される。

 越後屋はBGM再生されない。

 妖獣戦記は.fdiファイルをプロパティから読み取り専用にしてからhddinst

 グランシードは26音源のみ(soundのサウンドカード-86にしていても)。T98-NEXTの場合は86音源も可

 くるみちゃんにんじゃあはインストールプログラムが正常に文字表示しないが、青表示下二番目を押すとインストールされ正常プレイ可

 

手順2(anex86+システムディスク)で動作

・PURE、Mission みっしょん

 

(補足)PUREはBGM再生されない。Missionは要HDD。

 

 

手順3(T98NEXT+anex86)で動作

・PPディスク6、フラッシュポイント4

 

 

手順4(anex86+win98)で動作

・憂楼 Transient sands(CD版)、カナン 約束の地(CD版)

初期動作のみ確認(Mirage2(CD版)、変身リング(CD版))

 

(補足)変身リングは手動インストールだかでプレイ出来たがBGMは出なかった気がする。dosboxでtxtデータ参考にSET_DEV.EXEをしてBGMを出してdosboxでプレイした。

 

 

手順5(dosbox+win98)で動作

・ひょーい天国(CD版)

 

(補足)

DOS/V用のMAD PARADOXはdosboxの場合文字が見えず、windows98DOSモードの場合BGMが出ない。 

 

手順6(nekoproject)で動作

初期動作のみ確認(トワイライト、マリンルージュ(マニュアルプロテクト)、機装神伝ゲンカイザー(マニュアルプロテクト)、続妖獣戦記)

 

 (補足)nekoprojectでは手順4で書き換えたHDDは使えない。書き換え前の物は使える。

ゲンカイザーはHDDのみセットしてResetで起動後FDD1にイメージをセットしてインストール。

MS-DOSがあればトワイライト、マリンルージュはHDDインストール、HDD起動可能。

ゲンカイザーのマニュアルプロテクトは付属サントラ要。

続妖獣戦記はイメージファイルをプロパティから読み取り専用にしてからhddinst

 

手順7(うんづ)で動作

初期動作のみ確認(妖獣戦記2)

 

(補足)FM TOWNS用ソフトとしてGAMEテクノポリス スーパーコレクション、NOVA 魅入られた肢体、JOKERの初期動作を確認

・動作ソフト参考(互換ROM使用ではない)

ソフトウェア互換リスト - FMTOWNS知識WIKI (wiki3.jp)

 

手順詳細

手順1:Anex86(FREE DOS)の導入

想定所要時間: 数分~20分程度

必要な物(有料): USB外付けFDD(3モード対応)

詳細

①Anex86をダウンロード(ページ上の方)

http://mrxray.on.coocan.jp/PC-9801/Anex86.htm

 

フロッピーディスクのイメージ化

 anex86を起動。ゲームフロッピーディスクをPCに繋いだUSB外付けFDDに入れ、FDD1の横にある作成から「…」で作成場所とファイル名を入力し吸い取りで.fdiファイルにする。作成場所、ファイル名は何でもいい。

 

③anex86用のFreeDos入りHDDデータをダウンロード

FreeDOS(98)各種PC-98エミュレータ用ハードディスクイメージ

http://bauxite.sakura.ne.jp/software/dos/freedos.htm#fdkernel

 

④ゲームの起動

 hdiファイルをHDD1にセットしておく。HDD->FDD欄をチェックすることでHDDのFreeDosによって起動しHDDがAドライブFDD1がBドライブ、FDD2がCドライブとなる。

 ゲームによって異なるが大抵は一つ目のディスクの.fdiファイルをFDD1にセットしてBドライブにディレクトリ移動しファイル名を記入してエンターでインストールファイルを起動。指示に従ってAドライブのHDDにインストール。その後Aドライブでそのゲームの.BATか.exeファイル名をファイルが置いてあるディレクトリに移動した状態で入力・起動すればOK。

 

(おまけ)基本的なコマンド

「cd AAAA」でAAAAというディレクトリに移動

「dir」でカレントディレクトリの内容及び空き容量を確認。

「b:」でBドライブに移動

「AAAA」でAAAAというファイルを実行

 

手順2:Anex86(FREE DOS)+システムディスク(FREEDOS)の導入

想定所要時間: 数分~20分程度

必要な物(有料): USB外付けFDD(3モード対応)

詳細

①手順1の①、②を実行

 

②システムディスク(FREEDOS)をダウンロード

 以下のサイトの起動用システムディスクのイメージの準備欄のOnedriveからfdi形式のものをダウンロード

https://vogel.at.webry.info/201605/article_2.html

 

③ゲームの起動

HDD->FDD欄のチェックを外すことでFDD1がAドライブ、FDD2がBドライブとなる。

 FDD1にsystem.fdiをセットして起動。文字入力待ち状態になったらFDD1とFDD2にゲームマニュアル指定のフロッピーイメージをセットしてコマンド入力して開始。

 HDDでのプレイの場合手順1の③をした上で、FDD1(Aドライブ)起動ディスク、HDD1(Cドライブ)で起動

 

手順3: T98-NEXTの導入

想定所要時間: 数分~20分程度

必要な物(有料): USB外付けFDD(3モード対応)

詳細

①手順1の①、②を実行

 

②T98-NEXTのダウンロード(T98-NEXT 13.1th Beta)

http://akiyuki.boy.jp/old/t98next/download.html

 

③ゲームの起動

 FD DRIVE枠の赤棒の右枠をクリックでフロッピーイメージをセット。1と2にゲームマニュアル指定のフロッピーイメージをセットして電源ボタンで開始。

 

手順4

想定所要時間: 1時間半程度

必要な物(有料): windows98のOSディスク、外付けCDドライブ(内臓のものが無ければ)

詳細

①手順1の①、②を実行

 

windows98のインストール

 VMware workstation playerをダウンロード。

https://www.vmware.com/jp/products/workstation-player/workstation-player-evaluation.html

 現在は16になっており、ここで説明するのは15で出来た手順である。

OSディスクを用意して以下の動画を参考にインストール。インストール所要時間は1時間程度。

https://www.youtube.com/watch?v=4Zq1BkDEvE4

 

③Anex86のCD対応

 anexcdxntフォルダのanexcdxnt.e86とanefsxrフォルダからanefsxr.e86をanex86.exeと同じ場所に移動。

 ②でインストールしたwindows98のC:\WINDOWS\COMMANDからMSCDEX.EXEをwin10に持ってきてDiskexplorerで先ほどのHDDデータ(.hdi)を開きMSCDEX.EXEを置きFDCONFIG.SYSとAUTOEXEC.BATを以下のように書き換える。

anexcdxntフォルダからCDX.SYS、anefsxrフォルダからFSX.COMもHDD内に置く。

DiskExplorer

http://hp.vector.co.jp/authors/VA013937/editdisk/

FDCONFIG.SYS

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AUTOEXEC.BAT

f:id:arrlu08:20200813121411p:plain

そしてAnex86.exeを管理者権限で開き設定から

fsx: anex drive Q, win E

cdx: E(windowのCD-ROMドライブ)とすることでCD対応完了。

 開始後Boot Start Menuから3番を選ぶ事で先ほどCD対応したことでwindowのCD/DVDドライブのディスクにもアクセスできる状態になってます。

 

④ゲームの起動

 hdiファイルをHDD1にセットしておく。HDD->FDD欄をチェックすることでHDDのFreeDosによって起動。

 開始後Boot Start Menuから3番を選びQドライブに移動。ゲームマニュアル指定のファイルを起動してHDDにインストール、プレイ。

 

手順5:DOSboxの導入

想定所要時間: 1時間半程度

必要な物(有料): windows98のOSディスク、外付けCDドライブ(内蔵のものが無ければ)、USB外付けFDD(3モード対応)

詳細

①手順4の②を実行

②dosboxをインストール

 以下のサイトを参考にインストール

 https://www.wizforest.com/diary/150831.html;p2

 しかしこの通りにやっても自分の場合は日本語のみ空欄になり半角文字だけ見えるという、上記サイトの質問欄にて明確に原因がわからない問題が生じた。

http://www.hmsoft.co.jp/lepton/software/dosv/fontx.htm

 平木敬太郎フォントの代わりに、上記サイトからFONTXをダウンロードしてwindow98のMS-DOSコマンドプロンプトで実行。生成されたフォントファイルJPNHN8,12,16,19,24XとJPNZN8,12,16,24をFONTフォルダにいれFONTN.INIに登録した。すると日本語も白文字としてきちんと表示された。

③c:¥DOSBOXにゲームのフォルダを作る

④ゲームの起動

 dosbox.exeを起動するとコマンド入力画面に勝手になるはず。c:¥DOSBOX¥DMという形で作ったならDOSBOX上はc:¥DMとなっている。つまりdosboxフォルダ直下のファイル、フォルダがcドライブ直下のファイル、フォルダという扱いになっている。これを念頭にコマンド入力してプレイ。

 

 

手順6:diskimage13b+nekoprojectII(np2nt)で起動

想定所要時間: 数分~20分程度

必要な物(有料): USB外付けFDD(3モード対応)

詳細

①diskimage13bをダウンロード

https://www.vector.co.jp/soft/win95/util/se076285.html

 

フロッピーディスクのイメージ化

 diskimage13bを起動。FD Modeを1.25MにしてFD->HDボタンから作成。作成場所、ファイル名は何でもいい。

 

③np2ntのインストール

https://www.yui.ne.jp/np2/

②ゲームの起動

 np2ntを起動し、FDD1,FDD2にゲームディスクイメージをセットしてEmulateからReset。(イメージ選択はAll suported filesからAll filesにしてから)デフォルトの設定ならFDDにイメージがセットされているとFD起動になるのでHDDを使うならHDDのみセットしてreset後にコマンド入力画面になったらFDDにセット、もしくはFDDに起動ディスクをセットしてreset。

 

 

手順7:うんづで起動

想定所要時間: 数分~20分程度

必要な物(有料): なし(内蔵のものが無ければ外付けCDドライブ)

参考

http://emunavi.com/menu/howto/unz/unz.htm

https://nas-serizawa.at.webry.info/202106/article_1.html

 

詳細

①うんづ(V0.5 L30)をダウンロード

http://townsemu.world.coocan.jp/

 

②互換ROMをダウンロード

以下のサイトの「FM TOWNS実機を所持していない場合は互換ROMをダウンロード」からダウンロード

http://ysflight.in.coocan.jp/FM/towns/Tsugaru/j.html

 

③動作環境セット

unzu0530.zipを解凍(展開)したフォルダに上記の互換ROM5つを置いて起動。初起動時に出てくるポップアップからCD-ROM1>ドライブ指定E

windowsのCDドライブがEドライブの場合)

 

④ゲームプレイ

 Unz.exeを起動後上のバーからドライブ0>挿入でセーブ用のフロッピーディスクイメージを作成。名前は任意で決めて、開くと作成するかを聞かれ2HD/1.2MBを選択して作成。ゲームディスクもセットしてファイル>リセットで起動

 

 

 

 困った時の対応策

・ネットで動くとされているものが動かない

→プロテクトが原因かも。現在はプロテクト解除は犯罪扱いだが、昔はそうではなかったのでプロテクト解除前提で言ってるかもしれないし、報告した人の手に入れたゲームディスクが偶々プロテクト解除されて市場に流れたものかもしれない。

 また、内蔵FDDと外付けFDD、win10とwin98などイメージ化に際してその環境でその成否が変わってくることもある模様。中にはpc98実機でイメージ化を行ったイメージファイルをwindowsで起動している人もいるようなので動作報告はその人の環境も注意した方が良い。

 

・anex86でイメージ化中に止まってしまった

→途中で止まった場合、フロッピーを入れなおしたり、エクスプローラーのAドライブを選択し、FDのファイルを表示させようとしてからイメージ化を開始すると上手く行くときがある。diskimage13bは読み込めないファイルをスルーしてイメージ作成しているっぽいので駄目になったファイルが重要な物でなければ、ゲームのなにかしらの要素が抜ける以外は普通にプレイできるかも