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神楽黎明記 勇の章 感想

神楽黎明記 勇の章(2021)

ブランド: でぼの巣製作所

ジャンル: ローグライク、異種姦

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 最初は一言感想の方でまとめるつもりだったが、思ってたよりゲーム性について言いたいことがあって長くなったので記事にした。ゲーム性についての解説・コメントが多め。

 

概要

 いつもの神楽シリーズ。ローグライクDRPG。ヒロインは紅神楽のヒロインらしいが、そちらは未プレイ。黎明記ってもう18作くらい出ていることで一見するとほぼ同一のように感じる。まぁエロゲとしての黎明記として妖怪とのエロシーンは大体2シーンずつ+バッドエンド1つというのが定番化しているが、ゲームとしては毎度システムを微妙に変えてきている。ゲーム性に違いがあり、多少の難易度の違いはあれど一貫して存在する妖怪召喚システムがCSのローグライクDRPGとは違うこの作品の特徴と言える。

 

シナリオ等

 エロシーン以外のシナリオはあって無いようなものな「でぼの巣製作所作品」の中でも特にシナリオ皆無なシリーズなのが黎明記シリーズ。という事で本作も例に漏れずにシナリオ性は皆無。勇は紅神楽のキャラらしいのでそちらをプレイしていれば、好きなキャラが動いているということでキャラゲー的に楽しめる可能性も0ではないが少なくとも初見でこのシリーズのシナリオ見て楽しめるとは思わない。単純に妖怪が悪さをしているので懲らしめに行くということで、妖怪に深い動機とかもなく終わるので。

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エロシーン等

 神楽シリーズといえば妖怪とのエッチということでこの作品でも変わらず全シーンで妖怪と行う。但し、妖怪の中でも触手タイプは妖怪2種(4回)で残りは人型。なので触手が苦手という人でも人型なら大丈夫という人なら楽しめると思う。基本は妖怪嫌悪する巫女さんが妖怪に犯されて一回目で半落ち、二回目でほぼ快楽堕ちしているような感じ。バッドでボテ腹や出産などがあることもあるが、この作品でもあったりする。一作品に1,2個くらいLive2Dアニメーション付のシーンがある。

 エロシーンについて、全敵に対してその敵の攻撃でやられたときにその敵とのエロシーンが流れる。その他、ボスキャラについては倒すと確定でシーン回想解放、雑魚キャラについては倒したときに確率で解放されるのでわざと倒されることなくバッドエンド以外のエロシーンは回収可能。バッドエンドについては恒例的にラスボスに二回倒されたエロシーンで快楽堕ち選択肢を選ぶと突入するらしい。ただしエロシーンはタイトルのフルコンプ機能で全開放することができるので拘りがなければ一周クリア後にフルコンプ解放がおすすめ。妖怪の強化などやり込要素は多々あるものの何周もするようなゲームではないと思うので。

 

ゲームシステム

 今作の場合、弱めた敵に対して技「捕縛」をすることでその妖怪を召喚できるようになる(最初から一匹は呼べる)。問題はこの妖怪を召喚したときに腹減りが1.5倍になるということ。初見の時とかチュートリアル的にその妖怪を呼び出すのだがこの腹減りのせいで食料がみるみる減っていく。この妖怪は任意で帰還させることはできないので邪魔なときは敵に倒してもらうことになる。なお、神楽シリーズでは味方を倒されても敵がレベルアップするようなことは無い。(その代わりに1Fごとに敵の体力は上昇していく。)逆に妖怪が倒されることに妖術ゲージがリセットされる以外のデメリットがないのでボス戦で泥沼になった時に繰り返し召喚し囮にしている間に投擲攻撃を繰り返すという手法が取れるのはメリット。

 

 召喚していないと妖術ゲージが溜まらず必殺技のようなものも出せないのでボス戦前には召喚していることが好ましい。また、その必殺技は通常一体しか召喚出来ない妖怪を複数召喚+なんらかのバフ効果を得るというものが殆どだが、召喚していない妖怪には経験値が入らないので適度に様々な妖怪を召喚して均等にレベルアップさせていくことも必要となるかも。

 また、召喚する妖怪のレベルは一度上がったらハード(倒れた時に全ロスト)でも上がったままなので純粋な素潜りプレイをしたければセーブデータを消す必要がある。一周もすれば妖怪のレベルは35~40程度にはなり、浅い層の敵が弱すぎるようになる。

 

 ハードの場合敵の体力が味方いる前提のように一匹一匹倒すのに数ターンを消費するので移動時間も含めて食料はカツカツというか、全部屋を回るようなことをしていたらおそらく餓死する。特に今作の場合、他の黎明記シリーズだと割と落ちている腹持ちの守りが無い(もしくは滅多に出てこない)ため、召喚による食糧減少増と装飾による食糧減少抑制が殆ど不可なこともあり食料管理がシリーズ屈指に難しい。

 また、敵に麻痺攻撃を仕掛けてくるのが今作の場合は複数存在するものの装飾品で麻痺を防ぐものがない(もしくは滅多に出てこない)ため敵との戦闘が苦しい。さらに気のせいか今作は鑑定の符も滅多に落ちていないため手持ちが未鑑定アイテムで埋まりやすい。

総じて本作は黎明記シリーズの中でも屈指の難易度だと個人的には思った。

 

なお、2周目以降は中ボスもスルーできるようになったっぽい。

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総評

総評: D+(凡作)

 エロゲもやりたいしローグライクゲーもやりたいという人にお勧め。ただし、本編は大体20Fくらいなので物足りなさもあるかもしれない。一部の黎明記作品はユーザー登録をするとより長いダンジョンに潜れるらしい。現時点(21/10/6)で本作は不可(別に追加のエロシーン等はないみたいだが…。エロシーンが無い本作をやるくらいなら風来のシレンでもやった方が良いと思う。)

 

 どの黎明記作品がエロいか、どの黎明記がゲーム的に優れているかというのは微妙だが結論を言うと素直にキャラの絵を見て好みのキャラの出ている章をやれば良い。特に黎明記間で話に繋がりはない。一応前作引継ぎ機能がついて、古いのから順にやっていけばアイテムの引継ぎ等でプレイが楽になる。但し、上述のようにシナリオ性皆無なため、この作品をやるなら戦闘かエロシーンが目当てとなる。引継ぎで最強プレイするのも一興かもしれないが、最強プレイはともすれば作業の様な形になりかねないので、それならゲームについてるフルコンプ機能やネットにある回想フルコンプ済みのセーブデータを引っ張ってきた方が良い。