エロゲ雑記

エロゲの感想・情報ブログ

かけぬけ☆青春スパーキング! 感想

かけぬけ☆青春スパーキング!(2020)

ブランド: SAGAPLANETS

ジャンル: 青春物

f:id:arrlu08:20200903190113p:plain

 あらすじ

 主人公の遠野遊は勉強とバイト漬けの厳しい生活を送っていた。そこに活発な幼馴染の小日向響が転校して来て青春謳歌のために遊びまくるアクティ部を設立、勧誘してくる。遊と響二人と幼馴染の海堂凪子と従順系で響に誘われた柊栞里はアクティ部に在籍。一方遊の友人の神楽坂慎二と、遊の手品の弟子である鹿島理々はボランティアを行うネガティ部所属でこちらも以前から遊に勧誘をしていた。そこに部活の廃止案が出てきてその対処を余儀なくされる。そうして両方の部に妹の遠野律、青春を謳歌しろと勧めてくる聖橘花を加えた8人の青春物語が始まる。

 

シナリオ+キャラ

 凪子→栞里→律→理々→響→橘花で攻略。一つの分岐からキャラ選択で√に入れる親切設計。

 全体にシナリオはキャラゲーに典型的な何らかの問題を解決する部分の問題が弱かった。橘花√だけはトゥルー的な扱いだけあって重要度は大きいがそれでも予定調和というかサガプラ前作、前前作の理亜√に比べると弱め。つまり個別では日常シーンが8割方。一方キャラの魅力を前面に押し出すようなイベントの割合多めなのでキャラの魅力は全体的に高い。キャラゲーの中でもキャラの魅力重視でシリアス展開少な目のゲーム。

 まず共通と個別で印象が違うキャラがいる。主人公は共通では勉強とバイト漬けで厳しく周囲も心配していたが、遊び優先になるのでそういった厳しい状況の描写は殆ど無くなる。手品も手品弟子である理々√でさえおまけ程度であり、他√に至っては空気である。共通に引き続き変なセンスや投資勉強会を提案したりと特徴的な要素も僅かに残るがほぼ特徴の無い主人公となる。凪子は共通では合気道キャラという印象が強かったがそちらは空気となり、別の要素がメインとなる。律もキャラ自体というかテキストがパロディネタやメタネタが多くなっていた気がする。

 特に気に入ったのは凪子、栞里、橘花の3人。この3人は照れる仕草とかそういう可愛い仕草が特に良かった。橘花の照れる時の口元とか照れ顔の種類か何個かあったのも良い。橘花初Hも照れ照れで良かった。

f:id:arrlu08:20200903194137p:plain

 

Hシーン+絵

 安定して高水準。回数は響4、理々4、栞里5、凪子5、律3、橘花3。

 

音楽

 OPは耳に残りやすい曲。BGMは良くも悪くもなく。

 

総評+一言

 総評:B(良作)

 シナリオ展開が殆ど無くキャラの可愛さ全振りなゲームなので他人の評価を気にせずに見た目、もしくは体験版で可愛ければやって損はないゲーム。それなりに好きなキャラが3人いたので個人的には十分に良作。

 

ネタバレ各ルート所感

 凪子: 隠してた実力が表舞台に出て褒められて緊張スランプ、そしてスランプ解決と言うだけの話。ただ可愛いからいいかな。

 栞里: 凪子√よりは色んな問題が絡み合っていた印象。単純に人付き合いの中から答えを探していくということ。

 律: 兄妹愛のテーマに欠かせない周囲からの目だが、結局青春部のメンバーに打ち明けたというシーンどころか文章すらなく、結婚式には参列している。母親とのシーンをやりたくて、そこまでの繋ぎの困難程度にしか周囲の目と言う問題を扱っていない。これなら初めからすんなり周囲に伝えた方が良いと思う。

 理々: 結局最後まで理々の奇妙なボランティア精神に共感することは無かった。実際にいても止めるように言うことは無くとも、変な奴と思うし尊敬するかは微妙。というか困難らしい困難が無かった。

 響: 序盤から好き好き態度で伝えまくっていて、遊から好意を示すことが少なかったので照れとか少なく、いちゃつき具合が共通より少し増しただけで不十分に感じた。女友達、幼馴染の延長線上という感じ。

 橘花: 大部分が予想できたことというか、良くある展開。ただ、目覚めるタイミングが少し後にしたことで、あのイニスタの写真の下りは良かったし、旅行に出かけるとこも良かった。