エロゲ雑記

エロゲの感想・情報ブログ

古いエロゲ(90年代+00年代前期)をやるために

 古いエロゲがwindows10で動かなかった時の一つの対処法として、仮想環境の紹介とその導入法について

  機械音痴な私がエロゲをやるために色々調べた情報をまとめます。気が向いた時に追記していきます。pc-98エミュ導入に関しては新しく以下の記事にまとめなおしました。見やすい方を選んで下さい。

https://arrlu08.hatenablog.com/entry/2021/01/25/202417

 

 

現在のエロゲプレイ環境

 私は現在windows10(i7-6700, 実装RAM16GB,Geforce GTX1060)をメインとして、このPCにwindows98(VM Ware Workstation 15 Player)とAnex86(ver 2.78)を整えることで

windowsのエロゲはwin10で動かなければwin98でプレイし、

pc98のエロゲはAnex86でプレイしています。

このブログでの各作品でのプレイ環境もこれに準じます。

 

windows10で動かないエロゲ

 win10で動かないエロゲというのは実は少数だと思っています。古いものだと1996の雫や痕も動くくらいなのでwin10の互換性は高いです。しかし、たまに動かないものもあります。買ったエロゲは当然プレイできると考えるため、プレイできなかった時に印象に強く残るだけで、win10をサポートしてないエロゲで動かないのは実際には1割にも満たないでしょう。とは言え、古いエロゲを数十数百こなせばぶつかるのは必至なので、心配の必要があるのは2010以前のエロゲを漁っているような人だけです。

 

買う前にwin10で動くかどうかを確認

1. 欲しいエロゲがwin10をサポートしているか確かめる

 商品の箱のどこかに対応OSが書いてあります。もしくは作品の公式HP。対応OSに含まれていなくとも、その作品やブランド(例: サノバウイッチという作品に対してゆずソフトというブランド)のサポートページを見るとwin10対応パッチというのがある場合があります。OSを気にする人は最低限これらの確認はやりましょう。

 

 既にHPが消失したブランドの場合、インターネットアーカイブに有る場合があります。以下のサイトからブランドのURLを見つけてアクセスするのも一つの手

http://youdaizone.webcrow.jp/nawasakura_link/nawasakura_link.html

 

 2. そのエロゲの動作報告を批評空間で確認

 作品HP、ブランドHPを見てもwin10で出来るかどうか分からない時。そんな時は批評空間を見てみましょう。古くてもやる人が多い作品なら、誰かしらが動作報告しています。この時一応詳細画面も見ておきましょう。但し書きにDL版、廉価版など書いてあるとそれはパッケージ版、初回版などで出来るかどうか分からないということです。自分の買おうとしている版で動くかを確認しましょう。

 詳細画面の例として沙耶の唄では、windows8以降でプレイする際にタイトル画面からロードをすることができず、一度STARTをしてからゲーム画面において右クリックからロードをする必要があることが記載されています。このように一部のゲーム特有の問題があることもあります。問題があった場合詳細画面を見てみましょう。

 他に詳細画面にBGMがループしない不良解決(主にCD-DAのゲーム)、インストール等のために外部ファイルの使用等特別な処置が書かれている場合があります。これについて②で一部を説明します。

 https://erogamescape.dyndns.org/~ap2/ero/toukei_kaiseki/

 

3. 誰かに聞くor推測

 ツイッター等のSNSや知恵袋で聞く。答えが返ってくるかは作品の知名度と質問者の人脈次第。答えに時間がかかる場合もあり。

 雑でも手っ取り早いのは推測すること。XPやvista, win7で動かない物はwin10でも動かないと思った方がいいです。また、同ブランドの似た時期の作品で起動してたら動くかもしれません。例えばsafeDiscというゲームプレイ時にディスクチェックをするゲームはwin7以降では動かなかったりします。 

 

推測の参考資料となるサイト

1) windows vista 7での動作確認

http://vista.yukishigure.com/

2) windows7 64bitでの動作確認

http://kenmatsu.web.fc2.com/7.html

3) windows8での動作報告

 http://green.ribbon.to/~erog/Note021.html

 

これより下を読む際は次の注意事項-1を確認してください。

注意事項-1

 まずPCソフト全体に通じることですが、プレイする際は著作権法違反にならないように気を付けましょう。ここから先の事で注意すべきはプロテクトを外す行為は私的利用であっても著作権法違反になるということです。

 何をプロテクトであると判断するかは難しいですが例えばディスクが無いとプレイできないソフト等、ディスクが必要な物は製作者がそれをプロテクトであると判断していた場合には著作権法違反です。ここらへんの対処をする場合著作者やブランドに問い合わせるのが一番でしょう。それが無理な場合、ディスクが必要な物は素直にディスクを使えば問題ないです。

 また、NoDVD化した要ディスクのソフトや00年代後半以降に発売されたプレイ時にディスクが必要ないものはデータを残した状態で破棄・貸与・売却するのも犯罪になります。ここらへんも注意しましょう。

 もう一つなにより大事なこととしてここより下に書いてある行為をして不具合が生じても私は一切責任をとらないので自己責任であることを自覚した人のみ読んでください。

 

 

 

 

②特別な対応

 外部ファイルの使用について、音楽再生にディスクが必要なソフト(CD-DA)の場合、以下のサイトからファイルを使うことでディスク無しでBGMが出せます。

https://cryo.jp/_inmm/

 インストールについて、filsnown猪名川でいこう付属版)やwhitealbum等インストールファイルのみ16bitでゲーム自体は32bit対応しているソフトがあります。これらは通常64bitのPCでは動きません。

f:id:arrlu08:20200813112145p:plain

 filsnownのSETUP.exeプロパティ

 

 そこでプロパティを見てみるとインストールファイルにInstallShield ver3を使っていることがわかります。そこで32bit対応のinstallShield ver3を有志の人が作っているのでそれを使うことでwindows10(64bit) にもインストールできます。これはハーレムブレイド等ver2でも同様です。

 使い方は

1. ディスクの全データを適当なフォルダにコピー

2.圧縮ファイルを解凍すると出来るsetupファイルを元のsetupファイルが置いてあるところに置き実行

 

起動例

WHITEALBUM(序盤だけ確認), Filsnown(win版), フォークソング、夕霧 人形師の遺産、ハーレムブレイド(序盤だけ確認)

installShield ver3

https://reactos.org/forum/viewtopic.php?f=22&t=10988

installShield ver2

https://community.pcgamingwiki.com/files/file/945-installshield-2-32-bit-generic-installer/

 

 

③当時環境の用意

 ②で説明したほかにもinst2000とかd3d9.dllとか探せば古いエロゲの各作品ごとの問題に対応策があることがあります。しかし一部の作品についてはwindows95など当時の環境を用意するしか解決手段がない場合があります。その場合windows95が入ったPCを買うか、もしくはwindows10の中にwindows95のOSプログラムが動く領域、仮想環境を用意するかとなります。

 これより下では仮想環境の導入方法についてまとめてます。これより下を読む際は次の注意事項-2を確認してください。

 

 

注意事項-2

 まず仮想環境はグレーですが気を付けるべきは注意事項-1と同様です。プロテクトを外したらアウトということです。特にpc-98のソフトをやる際、エミュレーターではプロテクトがかかっていたらできないようになってますが、データ化の際にプロテクトごと吸い取るなどで回避する手段もあるようです。これもグレーゾーンでしょう。

 また、DOSやwin98等のOSについてはFreeDos等無料のものを使うか、MS-DOSやWin98等の正規品を購入する必要があります。特に正規品のものはネットにデータがあったとしても違法なものなので手を出さないようにしましょう。

 

 

windows98導入

 VMware workstation playerをダウンロード。

https://www.vmware.com/jp/products/workstation-player/workstation-player-evaluation.html

 私がインストールしたのは15だが現在は16になっている模様。以下は15の使用感です。

 OSディスクを用意して以下の動画を参考にしましょう。インストールまではこれに沿えば十分です。インストール所要時間は1時間程度。

https://www.youtube.com/watch?v=4Zq1BkDEvE4

  インストール後について、機械じかけのマリアンなどプレイの際にフロッピーを要するゲームの場合、別途外付けFDDが必要となりますが、その際win98など昔のOSの場合FDDを使うのに必要なドライバが入ってないことがあります。購入したFDDに対応したドライバソフトを入れるのをお忘れなく。

 また、win98の使用感として偶にフリーズしますが、その際はVMWareのメニューから再起動→セーフモードで起動→仮想画面内左下のメニューから再起動で治ることが多いです。

 やり方忘れてるwin98でBGMを出す方法については以下のURLが参考になるかと。

http://hoge7743.hatenablog.com/entry/2014/05/06/214829

(音出すのに2時間くらいかけたのは覚えてるけどやり方は忘れてる。eapci2m.ecwとかを導入した痕跡はある。Creative Ensoniq AudioES1371はインストールされてなさそう。現状、自分の場合はUSBの外付けスピーカーなので取り外し可能デバイスからそれを選択して再起動をかければ音が鳴る状態で起動する。

コントロールパネル>マルチメディアの構成は、オーディオ/優先するデバイスUSBオーディオバイスMIDI/単一の機器(Microsoft GS Wavetable SW Synth)) 

 

 

98エミュレーター導入

  私の現状としてはBGMはMIDI未対応。CD対応済です。これ以降は出来るようになったら追記します。ここでは例としてAnex86の導入を説明します。エロゲ等ができるようになるまでの所要時間は以下に沿えば30分未満。

 ここからの説明ではゲームソフトがフロッピーディスクの場合外付けFDD、CDの場合上記でwin98の導入が必要となります。

 Anex86ではディスクマガジンのPPディスクなど一部ソフトが開かず、T98-NEXT等を使う必要がありますがそちらは殆ど知らないのでここでは触れません。

どういったソフトが動くのかは以下を参考にしてください。

https://arrlu08.hatenablog.com/entry/2021/01/25/202417

http://pc98land.blog107.fc2.com/blog-entry-4.html

http://infoseek_rip.g.ribbon.to/like98.hp.infoseek.co.jp/dousa/a.html

https://wiki3.jp/pc98emu/page/8

 

1.Anex86の導入

 http://mrxray.on.coocan.jp/PC-9801/Anex86.htm

からAnex86をダウンロード

 

次にanex86用のFreeDos入りHDDデータをダウンロード

(FreeDOS(98)各種PC-98エミュレータ用ハードディスクイメージ)

http://bauxite.sakura.ne.jp/software/dos/freedos.htm#fdkernel

これで一部のソフトは遊べる状態になりました。

 

 ゲームに起動ディスク、ブランクディスクが必要なソフトは以下のサイトの起動用システムディスクのイメージの準備欄のOnedriveからfdi形式のものをダウンロード(内部システムはFreeDosと同じ)

https://vogel.at.webry.info/201605/article_2.html

 

 

 

2. Anex86のCD対応

 anexcdxntフォルダのanexcdxnt.e86とanefsxrフォルダからanefsxr.e86をanex86.exeと同じ場所に移動

 上記のwindows98のC:\WINDOWS\COMMANDからMSCDEX.EXEをwin10に持ってきてDiskexplorerで先ほどのHDDデータ(.hdi)を開きMSCDEX.EXEを置きFDCONFIG.SYSとAUTOEXEC.BATを以下のように書き換える。

anexcdxntフォルダからCDX.SYS、anefsxrフォルダからFSX.COMもHDD内に置いてください。

DiskExplorer

http://hp.vector.co.jp/authors/VA013937/editdisk/

FDCONFIG.SYS

f:id:arrlu08:20200813121350p:plain

AUTOEXEC.BAT

f:id:arrlu08:20200813121411p:plain

そしてAnex86.exeを管理者権限で開き設定から

fsx: anex drive Q, win E

cdx: E(windowのCD-ROMドライブ)とすることでCD対応完了です。

 

 

3. Anex86の使い方

 ここでは基本的なことだけ触れます。

HDD->FDD欄をチェックすることでHDDのFreeDosによって起動しHDDがAドライブFDD1がBドライブ、FDD2がCドライブとなります。起動ディスクを使わない場合チェックしてHDD1に.hdiファイルを選択しましょう。

 あらかじめゲームのフロッピーディスクをFDD1の横にある作成から「…」で作成場所とファイル名を入力し吸い取りで.fdiファイルにしておきましょう。作成場所、ファイル名は何でもいいです。

 開始後Boot Start Menuから3番を選ぶ事で先ほどCD対応したことでwindowのCD/DVDドライブのディスクにもアクセスできる状態になってます。

 cd AAAAでAAAAというディレクトリに移動しdirでそのディレクトリの内容及び空き容量が確認できます。ドライブ移動はb:と入力しエンターでBドライブに移動します。

 ここからはゲームによって違いますが大抵は一つ目のディスクの.fdiファイルをFDD1にセットしてBドライブにディレクトリ移動しファイル名を記入してエンターでインストールファイルを起動して指示に従ってAドライブのHDDにインストール。その後Aドライブでそのゲームの.BATか.exeファイル名をファイルが置いてあるディレクトリに移動した状態で入力・起動すればOKです。