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LEGAM(非18禁) 感想

LEGAM(1995)(非18禁)

ブランド: U-Office(Leafの全年齢ブランド:AQUAPLUSの前身)

ジャンル: ファンタジーRPG

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概要

 Leafが株式会社アクアプラスになる前の有限会社ユーオフィスだったころの作品。この頃の作品は少なく、おそらくDR2ナイト雀鬼FilsnownとLEGAMのみ。音楽だけならMissionみっしょんとかGREAT系に提供していたっぽいけど、これはみっしょんのマニュアルにユーオフィスと書いてあり同じく関西の会社で、BGM展開ツールサイトでdokidokiプリティリーグBGMが下川さんらによるものとしている情報からの推察に過ぎない。

 

 

あらすじ

 精霊人に伝わる意志の大珠が盗まれた。そこで将来精霊人の長となるネスがこれを追う大役を授かる。一方人間の青年アレイと少女ファナが暮らす街では最近獣人が暴れているという噂が流れてくる。その話を聞いたアレイは解決のため?洞窟に行き、獣人のライアに出会う。そうして獣人騒動に巻き込まれたアレイたちはその背後にあった意志の珠の騒動にも巻き込まれていく。

 

キャラ+ゲーム性

 ゲーム性は至って普通の2Dフィールド型RPGFilsnownと同様。チップキャラは顔が笑ったり顔が赤くなったり割と動きがあるがそれが活かされているのはネスとライアくらい。アレイとファナに関しては生い立ちとかキャラの説明が少ない…

 全体的に敵が多い(一戦あたりの数もエンカウント率も)。経験値が少なく一つ街移動したら経験値稼ぎに0.5-2時間程度かかる。

 Filsnownは飛行船を手に入れてから隠し武器があるだけの洞窟とかミニゲームの島とか遊び心をくすぐる仕様があったけどこちらは空飛べるようになってもそういうのがないのが残念。

 

アレイ

 たまにいる全く喋らない主人公。選択肢とかがなく、身振り手振りもわかりづらく感情移入しにくいし何考えてるのか分からない。イケメン。

 精霊の森あたりまで行けばアレイのみ付けられる重装備も入り防御は十分、他が全滅してもアレイだけで街まで辿り着ける。ライアの技やファナの魔法に比べるとダメージ低めだが、通常攻撃なら一番、パーティーの安定した支え役。

 

ライア

 喜怒哀楽がはっきりした子。4人の中だと重めの過去の割に明るい良い子。
 割と早めに攻撃技(真空波)を覚えるが何故かレベルが上がるor話が進まないと使えない。そして命中率も低い。10LVくらいからライアがまともに戦力になり始める。25でMP消費大の大技覚えてからはそこそこ使える。状態異常を単体に高確率でかけられるがこのゲームの場合、多くの雑魚敵をどう処理するかなので敵一体睡眠させるよりも1,2ターンでその敵倒したほうが速い。ボスに状態異常が効かないし。31で全体攻撃を覚えるもエフェクトが長いし命中率低めで微妙。

 

ファナ

 物語に重要な生い立ちを持ってそうなのに十分な説明が無く残念だった子。アレイへのはっきりとした恋愛感情は無さそう。
 魔法は必中な上ダメージが高く消費MP低めなので一番のダメージソース。MPが多めだし、ちょくちょく宿に戻るのでどんどんフレア等で攻撃。16LVで全体攻撃魔法を覚えてますます頼もしくなる。しかし雪マップが終わると無双状態じゃなくなる。20以降になると他のキャラもそれなりにダメージを与えられるようになる+全体魔法連発でマップも長くなってくるのでMP不足になりがち。能力強化魔法はボス戦より雑魚敵に苦戦する本作では微妙だが、後半になるとボス戦で光る。ダメージソースになり、回復魔法で探索の中心、支援魔法でボス戦の中心となるこのゲームの重心キャラ。

 

ネス

 ライアに並んで感情がはっきり出てるキャラ。

 通常攻撃が範囲、ただしダメージと命中率が低い。不思議の洞窟や終盤店売りの魔法のブーメラン(攻撃必中化)手に入れてからはそこそこ使える。ただし、ネスに関してはライアの技、ファナの魔法にあたる精霊が最後まで弱すぎてお荷物になりがち。

 

 この頃のカワタさんの絵は当時の中なら相当良かったと思う。今でも良い部類に入ると思う。しかしこのゲームは本編でCGが一つもない。そのせいでキャラへの感情移入が弱かった。エンドロールで流しているCGを要所要所で使うだけでも作品全体への印象が良くなりそうなものだが。

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音楽

 悲しめのシーンのBGM、三人組のBGM、フィールドBGM、ボス戦のBGMが特に好み。PCゲーム全般の平均よりは良いと思うが前後がFilsnownと雫だしもう少し刺さる曲が欲しかった(量的に)。

 

総評

総評: D+(凡作)

 ゲーム性自体はFilsnown(win版)からわずかに向上しており、絵の質も向上している。エロが無くなり話のテンポが良くなり、話もとっつきやすくなる一方で、エロの分のシナリオ分量が無く説明不足のシナリオ、演出不足のシーンが目立つ。本編でCG0というのも微妙。戦闘バランスは難しい方に傾いてレベル上げに多くの時間を費やしシナリオの印象をさらに薄くする。ただ、シナリオも結末が良いのは評価できる。

 物語的には関与はないがゲーム性はFilsnownと似ている。入手難度的にfilsnownをやってゲーム性が気に入れば購入検討が好ましい。初手にこれはオススメしないが、filsnown好きならやっても良いと思う。ノベルゲー、ADVゲーレベルのシナリオは期待してはいけない。filsnownが付属する猪名川でいこうなんて10円で安売りされてたし300円以内なら簡単に手に入ると思う。

Filsnown感想記事

https://arrlu08.hatenablog.com/entry/2020/10/10/005849

 

 ところでこのゲーム、音楽鑑賞モードはないのだろうか。98版のLeaf系列作品は初なもんでDOZAでいろいろ弄っても行かないのはエミュだからかコマンドが上手く入力出来てないのか、単純にないのか分からない。

 anex86でプレイすると半角/全角キーを押すとESCキー, Xキーのキャンセル機能が再立ち上げしないと無効になる(元に戻しても)。

 このゲームに関してフリーズがネットで報告されているが問題のシーンと思われる3人組との戦闘について、今回のプレイではすんなり通過できた。しかし、画面表示はバグっており、戦闘開始後ターシャの姿が見えなかったが、全体魔法でダメージを与えたところ下のスクショのように不完全な形で描画された。また、倒した際に左右に揺れるエフェクトが入っていたので実機でプレイした場合、描画の都合でおかしくなることは十分にあり得る感じだった。

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