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ゼム 感想

Themm ゼム はるかなる迷宮(1995)

ブランド: ハーベスト

ジャンル: DRPG

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概要

 美女の姿をしたゼムと呼ばれるものたち。彼女らを統べる5王という特に強いゼム達によって人の暮らしを支えていた五つの神石「ローラン」が盗まれた。ローラン奪還のため主人公ルシードがゼムの地下迷宮に潜っていく。5王はローランを体内に取り込んでいて普通に殺すと死ぬときに出る酸によって体内のローランが溶かされるが、人との性交により絶頂を迎えた時のみ酸を放出せずに消える。という設定でエロシーンを盛り込んだオーソドックスなDRPG。

 

シナリオ等

 徐々にゼムやローランの成り立ちなどの秘密が分かっていき、そこそこに面白い。

 メインは五王と王国の女兵士ジュナ、ルシードが世話になった村娘イルメリア。あとは次の階への鍵を飲み込んだゼムや囚われた女の子の他、十数体のモブゼム。モブは戦闘後立ち絵で胸がはだける程度。だいたいのキャラは可愛いし、絵崩れも少ないと思う。モブとジュナ以外はHシーン有り

 ゲームクリア後に1F分のギャグシナリオフロアと、コント集があり。こちらも悪くない。

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ゲームシステム

 オートマッピング無しのDRPG。手書きマッピングがあった方が良いが、各階にマップが落ちており、マップを拾うと大まかな構造は分かる。但し各フロア15*15マスなので手書きでも支障はない。

 戦闘では通常攻撃の他、アイテム(回復、攻撃)、練気(1ターン溜め、敵からのダメージ増、敵へのダメージ大幅増)と逃げ。ボス戦では練気の効果が高いらしいがそこまでの違いは感じない。

 練気で敵からのダメージ増というのがポイントで敵の強攻撃に練気が重なると一気にけずれたりとデメリットもあるが、ダメージ増が魅力的なのでどんどん使っていきたいコマンド。戦闘バランスは基本良好だが、序盤だけ難しく、終盤だけ簡単な感じ。

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音楽

 地味にBGMが良い。特に3Fの「レベル999」が良かった。

 

総評

総評:C+(佳作)

 キャラ絵が好み、シンプルでそこそこに面白いストーリー、比較的良好な戦闘バランスと十分に魅力的な作品。一方、同年の舞夢と比べると斬新な要素が無くオートマッピングなし、ボリュームも少なく操作キャラ一人でイベント少な目なこともありキャラへの愛着も持ちにくい、最後が若干ぶん投げなど欠点はあるが、エロへの気合の入り方はこちらの方が良く、オーソドックスなDRPGとして気楽に遊べる作品だと思う。98時代のDRPGを遊ぶなら視野に入れて欲しい作品。