憂楼 感想
憂楼 Transient sands(1996)
ブランド: ハーベスト（VA系列）
VAの馬場社長がシナリオ担当だったらしい作品。エロゲ版イースI
あらすじ
軍事国家マシュクークから脱走したリクは突如異世界に飛ばされた梓に出会う。梓の処女と引き換えに日本に戻すと約束したリク。異世界転位の原因となった、時の砂時計を巡った闘いに二人は巻き込まれていく。
シナリオ＋テキスト
シナリオは単純で、日本に戻す手段はわかるが、敵がいるのでその手段をとれない。敵を退ける戦いを通じてリクと梓が恋していく。そのシナリオの途中に情報等の交換条件、お仕置き等でいろんなキャラのHシーンが和姦、強姦いくつか挟まってくる感じ。
メインはあくまでリクと梓なので梓が好きになるかどうかで評価は結構変わると思う。自分は結構好きで、一般的に見ても人気の出そうなキャラではある。心なしか他のキャラよりもCGに気合が入ってた気もする。
最後にもう少し二人のこれからを匂わせる文章が欲しかった。
テキストについては、シナリオゲーっぽい内容の割にそこらの抜きゲーと同等以上には力が入っていた。それなりの頻度で、テキスト量も結構ある。（逆に梓以外のHシーンは話のメインシナリオが遮られている感はあったが）
Hシーン＋絵
Hシーンは上記の通り、抜きゲーレベルに気合が入っているので人によっては実用も十分ありえると思う。個人的には声がついていたら…と思う。1回のシーンごとに結構な分量とCGなので、絵や声を考慮しなければ現在のサガプラ作品のHシーンと同程度くらい。
絵はVIPER系みたくアニメっぽい感じ。アニメーションは無いけど。2，3個だがこの頃特有の骨格の変なHCGがあるが殆どは悪くなく、いくつかは2020年の視点でも若干良いくらいの質はある。
Hシーン数(HCG表示シーン)の内訳は梓6, ロゼッタ6, カリン2,他9
バトルシステム
イースにそっくりという噂だったが、実際はイース1と同等でイース2程の複雑さもない。単純な体当たり攻撃システムなんて今どき出したら袋叩きものなので、逆に新鮮に感じる。イース同様に一つレベルが違うだけで与えるダメージ、受けるダメージが数割変動するのでレベルが大事。大体の適正レベルを超えていれば普通にクリアできる。各所で得る経験値の割合がかなり減るくらいまでレベリングしたら簡単なのもイースと同様。
しかし、ラストダンジョンについてはここの雑魚敵が弱くて経験値も少ないタイプなのでレベリングが面倒になっている。面倒すぎない程度のレベリングをするとボス（竜）の時大体26レベだが26でも普通のゲームと同じくらいには難しい。ラストダンジョンについてはアクションが苦手ならレベリングに結構時間がかかるかもしれない。
音楽
フィールドBGMは全体的に良い。ボス戦のBGMはフィールドBGMに比べるとやや格落ちだがそれでも普通程度。
総評＋一言
総評: B（良作）
ストーリーは短く単純だが、王道なストーリーでゲーム部分がそこそこ楽しめ、メインキャラが可愛いので十分良作。レトロゲーが好きなら遊んで損はしないと思う。
マイナーな良エロゲでゲーム部分に少しだけ面倒があるので別途攻略記事を乗せている。
