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ゲルニカ 感想

ゲルニカ(1996)

ブランド: バックスピン

ジャンル: RPG, ファンタジー

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作品概要

 バックスピンが1996年に出したロープラRPGエロゲ。これパッケージが3.5インチFDを積み重ねてそれを覆う感じのパッケージなので当時の殆ど規格化されてたっぽい箱のサイズと比べて、かなり小さい。それもロープラということもあるかもしれないがボリュームは6h弱で当時のミドルプライスの作品と比べてやや少ない程度にはある。

 

あらすじ+シナリオ

 シナリオは突如やってきた子供から人間たちの世界を魔族から守る結界が弱まっており、それを修復できるのは主人公だけで、修復するには5人の少女と性交する必要があるという話を聞く。色々あってそれを受け入れた主人公が各地で性交してそうして…。という話。シナリオ自体は単純だったが終盤で1枚絵に5人のヒロインの顔が揃うシーンがあるがその王道なシーンだけは良かった。他は普通。

 

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ゲームシステム

 箱裏に面倒な部分を極力カットと書いてあるが、実際はゲーム部分で面倒な要素の代表格でもある高すぎるエンカウント率があるが、このゲームは正に高エンカゲー。無いのは武器、金銭、スキルでアイテムは回復アイテム2種のみ。小マップとかもないのに各章で攻略するダンジョンは入り組んだ構造なので相当に面倒である。

 このゲームの究極的に珍しい特徴としてそのダメージ計算がある。敵に対して1回目の攻撃は67、2回目22、3回目5、4回目5、5回目5みたいな感じ。別に自分の体力に比例しているわけでもない。おそらく攻守計算ダメージ(振れ幅そこそこ)×(ダメージ受ける側の残り体力/100)+固定ダメージ。自分の体力減少に応じて与ダメージ変化するのはそこまで珍しくないが、通常攻撃で相手の残り体力に応じてダメージ量がここまで大幅に変化するゲームは見たことがない。

 回復アイテムも残り体力が10の時は被ダメージが3とかでも50or100回復したらそれに応じて被ダメージも33とかになってまたすぐに10の状態まで戻る。なので回復アイテムはHPが限りなく1に近い方が効果的に使えて、0になってGAMEOVERになるかのチキンレースをすることになる。

 

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総評

総評: D(凡作)

 このゲームを話題にするならまずはダメージ計算について触れたくなる。そんな作品。このダメージ計算自体は物珍しさはあるものの、同じくらい不快感もあった。RPGやアクション等全てのダメージ計算があるゲームとは根本的なところで違うシステムという特徴だけがこのゲームの価値だと思う。